1: yomiφ ★ 2013/09/04(水) 01:59:20.46 ID:???
■研究結果はさまざま
最近の研究では、どのゲームが認識能力を上げるか、そして「頭が良くなる」とはどういう意味か、議論されています。率直に言うと、最近のビデオゲームと認識能力に関する研究は明確な結論に達していません。
「Mayo Clinic」による2009年に487人の大人を検証したIMPACT Trial では、速度や知覚に向上がみられたなど「認識能力は向上する」という結論となりました。
一方で、『Nature』で発表された2010年に11430人の大人を検証したケンブリッジ大学のMRC認証と脳科学の研究ユニットの研究結果では、脳トレのゲームをしても何の変化がなかったそうです。これらの結果を受け、多くの人が「すべての脳トレゲーム、問題を解くゲーム、対話のスキルを上げるゲームは効果がなく、知能を上げられない」と結論づけています。でも、それは真実ではありません。
■頭は良くなっていないけれど得る物はある
「知能を上げるのにゲームは大きな価値がある」という研究結果もあります。脳トレゲームはもともと創造力をあげるものではありませんが、新しい問題に慣れ、早く理解できるようになる効果はあるはず。パズルを解く生まれ持った才能は身に付きませんが、何か価値ある能力は身につけられるのです。よくある意見と、それに対する反論をしてみましょう。
○意見:ビデオゲームは楽しいけれど、あまり生産性がなく、役に立たない。
○反論:ビデオゲームをはじめとするインタラクティブなトレーニングの大きなメリットの1つが、新しい技術を身につけるために、確実で面白い活動ができることです。 たとえば新しい言語を習得したいけれどまわりにネイティブスピーカーがいない場合、
インタラクティブなゲームを使えば、その言語を練習し、文化を学び、話したり書いたりでき、その成果のフィードバックをすぐにもらうことができます。このように、新しい技術を身につける場合にゲームは有効です。ゲームを通じて脳の一部を訓練しても頭は良くならないかもしれませんが、新しいことを学べるのです。
○意見:ビデオゲームは特定の技術の訓練しかできず、新しい問題への対応力が身につかない。
○反論:問題は、ゲームが何を目的に作られたかです。ゲームが「訓練の目的としている内容」が「学べる内容」です。学校でよく使われる問題解決のパズルと批判的思考法の練習ができるビデオゲームの大人用バージョンは、大人に人気です。脳トレゲームの一番の問題は、やることで認識能力を上げて頭を良くしたり、脳の老化を防ぐと信じ込ませることにあります。脳トレゲームで頭はよくなるかもしれませんが、ならないかもしれません。
それよりわかっておきたいのは、本来、問題解決能力、批判的思考法、読解力の向上を目的としたゲームは、その能力を身につけることができるように作られたゲームだということです。それから、ビデオゲームは手段だということも忘れてはなりません。能力を身につけるために作られたゲームもあれば、ただの楽しみのために作られたものもあります。たとえば、適切にテトリスで遊べば、空間能力を身につける助けになるという研究結果があります。また、歴史の雑学を扱うゲームを通じて、歴史上の出来事を記憶することもできます。 ここからさらに一歩進んで、身につけた能力を日々の生活で使えるかが次の問題です。
法廷バトルアドベンチャーゲームの『逆転裁判』で遊んだところで、弁護士になる準備はできませんが、問題解決能力を伸ばす訓練はできます。
○意見:一般的なゲームで能力を身につけられるのなら、わざわざビデオゲームを選ぶ必要はないのでは?クロスワードやテキストブック、ミステリー小説などを手に取ればよいと思いますが。
○反論:クロスワードを『New York Times』でやるかiPhone版でやるかの大きな違いは、どんな人がそのゲームをするかです。厳密に言えば、インタラクティブな媒体は私たちの時代のもの。いつもつながっていたくて、フィードバックを早くほしいというニーズを満たすのがビデオゲームなのです。ただ、だからといって昔ながらのゲームや小説が、必要ないわけではありません。両方が、必要とされています。
(>>2へつづく)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw749147
最近の研究では、どのゲームが認識能力を上げるか、そして「頭が良くなる」とはどういう意味か、議論されています。率直に言うと、最近のビデオゲームと認識能力に関する研究は明確な結論に達していません。
「Mayo Clinic」による2009年に487人の大人を検証したIMPACT Trial では、速度や知覚に向上がみられたなど「認識能力は向上する」という結論となりました。
一方で、『Nature』で発表された2010年に11430人の大人を検証したケンブリッジ大学のMRC認証と脳科学の研究ユニットの研究結果では、脳トレのゲームをしても何の変化がなかったそうです。これらの結果を受け、多くの人が「すべての脳トレゲーム、問題を解くゲーム、対話のスキルを上げるゲームは効果がなく、知能を上げられない」と結論づけています。でも、それは真実ではありません。
■頭は良くなっていないけれど得る物はある
「知能を上げるのにゲームは大きな価値がある」という研究結果もあります。脳トレゲームはもともと創造力をあげるものではありませんが、新しい問題に慣れ、早く理解できるようになる効果はあるはず。パズルを解く生まれ持った才能は身に付きませんが、何か価値ある能力は身につけられるのです。よくある意見と、それに対する反論をしてみましょう。
○意見:ビデオゲームは楽しいけれど、あまり生産性がなく、役に立たない。
○反論:ビデオゲームをはじめとするインタラクティブなトレーニングの大きなメリットの1つが、新しい技術を身につけるために、確実で面白い活動ができることです。 たとえば新しい言語を習得したいけれどまわりにネイティブスピーカーがいない場合、
インタラクティブなゲームを使えば、その言語を練習し、文化を学び、話したり書いたりでき、その成果のフィードバックをすぐにもらうことができます。このように、新しい技術を身につける場合にゲームは有効です。ゲームを通じて脳の一部を訓練しても頭は良くならないかもしれませんが、新しいことを学べるのです。
○意見:ビデオゲームは特定の技術の訓練しかできず、新しい問題への対応力が身につかない。
○反論:問題は、ゲームが何を目的に作られたかです。ゲームが「訓練の目的としている内容」が「学べる内容」です。学校でよく使われる問題解決のパズルと批判的思考法の練習ができるビデオゲームの大人用バージョンは、大人に人気です。脳トレゲームの一番の問題は、やることで認識能力を上げて頭を良くしたり、脳の老化を防ぐと信じ込ませることにあります。脳トレゲームで頭はよくなるかもしれませんが、ならないかもしれません。
それよりわかっておきたいのは、本来、問題解決能力、批判的思考法、読解力の向上を目的としたゲームは、その能力を身につけることができるように作られたゲームだということです。それから、ビデオゲームは手段だということも忘れてはなりません。能力を身につけるために作られたゲームもあれば、ただの楽しみのために作られたものもあります。たとえば、適切にテトリスで遊べば、空間能力を身につける助けになるという研究結果があります。また、歴史の雑学を扱うゲームを通じて、歴史上の出来事を記憶することもできます。 ここからさらに一歩進んで、身につけた能力を日々の生活で使えるかが次の問題です。
法廷バトルアドベンチャーゲームの『逆転裁判』で遊んだところで、弁護士になる準備はできませんが、問題解決能力を伸ばす訓練はできます。
○意見:一般的なゲームで能力を身につけられるのなら、わざわざビデオゲームを選ぶ必要はないのでは?クロスワードやテキストブック、ミステリー小説などを手に取ればよいと思いますが。
○反論:クロスワードを『New York Times』でやるかiPhone版でやるかの大きな違いは、どんな人がそのゲームをするかです。厳密に言えば、インタラクティブな媒体は私たちの時代のもの。いつもつながっていたくて、フィードバックを早くほしいというニーズを満たすのがビデオゲームなのです。ただ、だからといって昔ながらのゲームや小説が、必要ないわけではありません。両方が、必要とされています。
(>>2へつづく)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw749147
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