1: yomiφ ★ 2013/06/27(木) 00:54:02.65 ID:???
アニメの作画崩壊や放送が始まってからのアニメーター募集、特典DVDつきで
発売される予定だった11巻がDVDの制作遅れによって発売中止になるなど、
何かと話題になっている『進撃の巨人』。しかし、作画崩壊が話題になったり、
アニメの制作が遅れているのはなにも『進撃の巨人』だけじゃない。
放送20周年記念として制作されていた『美少女戦士セーラームーン』の新作アニメを
はじめ、『翠星のガルガンティア』や『ガールズ&パンツァー』もOVAの制作が
遅れているようだ。こういった事態の背景には、アニメ制作の過酷な現状が
関係しているのだろう。
そこで、『アニメビジネスがわかる』(増田弘道/NTT出版)や
『アニメーター労働白書2009』といったものからアニメ制作現場の実態を見てみよう。
◇
アニメ業界の過酷さと聞いてまず最初に挙げられるのは、制作費や給料といった
金銭的な問題。『オタク学入門』(岡田斗司夫/新潮社)にマンガ評論誌だった
『コミックボックス』で手塚治虫の追悼特集をやったときのことが書かれているのだが、
その追悼記事で宮崎駿は「昭和38年に彼は、1本50万円という安価で日本初の
テレビアニメ『鉄腕アトム』をはじめました。その前例のおかげで、以後アニメの
制作費が常に安いという弊害が生まれました」と語っている。
『アニメビジネスがわかる』でも、「放送局から支払われる金額のほとんどが
製(制)作費に満たない、あるいは全く出ないケースがあるにもかかわらず、
放送局が著作権や二次利用から生じた収入の分配を要求する」と書かれており、
かなり厳しい状況でやりくりしていることがわかる。
その結果、当然スタッフに支払われる給料も安くなる。
『アニメーター労働白書2009』で紹介されていたアニメ業界全体の2007年度の
平均年収は255.2万円。比較として出されていた民間企業の平均である437.2万円
という数字を見ると、その差がはっきりとわかるだろう。
発売される予定だった11巻がDVDの制作遅れによって発売中止になるなど、
何かと話題になっている『進撃の巨人』。しかし、作画崩壊が話題になったり、
アニメの制作が遅れているのはなにも『進撃の巨人』だけじゃない。
放送20周年記念として制作されていた『美少女戦士セーラームーン』の新作アニメを
はじめ、『翠星のガルガンティア』や『ガールズ&パンツァー』もOVAの制作が
遅れているようだ。こういった事態の背景には、アニメ制作の過酷な現状が
関係しているのだろう。
そこで、『アニメビジネスがわかる』(増田弘道/NTT出版)や
『アニメーター労働白書2009』といったものからアニメ制作現場の実態を見てみよう。
◇
アニメ業界の過酷さと聞いてまず最初に挙げられるのは、制作費や給料といった
金銭的な問題。『オタク学入門』(岡田斗司夫/新潮社)にマンガ評論誌だった
『コミックボックス』で手塚治虫の追悼特集をやったときのことが書かれているのだが、
その追悼記事で宮崎駿は「昭和38年に彼は、1本50万円という安価で日本初の
テレビアニメ『鉄腕アトム』をはじめました。その前例のおかげで、以後アニメの
制作費が常に安いという弊害が生まれました」と語っている。
『アニメビジネスがわかる』でも、「放送局から支払われる金額のほとんどが
製(制)作費に満たない、あるいは全く出ないケースがあるにもかかわらず、
放送局が著作権や二次利用から生じた収入の分配を要求する」と書かれており、
かなり厳しい状況でやりくりしていることがわかる。
その結果、当然スタッフに支払われる給料も安くなる。
『アニメーター労働白書2009』で紹介されていたアニメ業界全体の2007年度の
平均年収は255.2万円。比較として出されていた民間企業の平均である437.2万円
という数字を見ると、その差がはっきりとわかるだろう。